トップ埼玉県の伝承所沢市

オトウカドンの財布芝居

所在地埼玉県所沢市
年代明治前の生まれの人物
登場明治四四年生の男性の語るオトウカドン
出典所沢市史 民俗編

どんな伝承か

所沢市東部に住んでいたAという人は、明治より前の生まれで、人をよくだますためオトウカ、すなわちキツネにたとえてオトウカドンと呼ばれていた。あるとき御岳山への参拝に行こうと言い出し、皆で支度をして出発した。ところが所沢の辺りまで来たところで、オトウカドンは急に声を上げ、体のあちこちを探り始めた。財布をなくしたので帰るのだと言うので、気の毒に思った皆が路銀を少しずつ出し合って旅を続けさせた。ところが家に帰ってみると、オトウカドンは金のことなど知らぬ顔をしていたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

所沢市史 民俗編(所沢市史・昭和中期(推定))

本書は埼玉県所沢市の民俗編として、明治から昭和戦中にかけて市内に伝承された怪談や民間信仰を記録した資料である。主な内容は、家に棲み着くヘビ、仏様が姿を変えた霊的存在、天狗やカッパなどの妖怪に関する伝承、雷獣などの民俗的存在が多く、これらは子供のしつけや禁忌事項として語り継がれていた。記録された話の多くは目撃者からの伝聞であり、所沢市内の実在する地名(北秋津、南永井、久米、本郷など)と結びついた地域固有の民間信仰を示している。

種別から探す

キツネ騙り

所沢市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『所沢市史 民俗編』の伝承