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地炉が淵に現れた白い大蛇

所在地高知県高岡郡越知町越知(地炉が淵)
年代昭和六年
登場和下田亀秀、川村重義、仲正蔵、篠原与助、稲荷教出張所長、目撃者、大蛇を殺した郷士
出典日本怪談実話

どんな伝承か

高知県高岡郡越知町越知にある大樽の滝の地炉が淵には、昔から大蛇が棲むといわれ、藩政時代には近くの佐川町斗郷の郷士篠原与助が大蛇を殺したこともあった。昭和六年、高知市の稲荷教出張所の所長が信者と淵へ行き、滝に打たれて祈っていると白い大蛇が現れ、所長はそこに祀られる龍王権現の顕現だと言い出した。元町会議員の川村重義らも同行して白蛇を見たという噂が立ち、近隣や高知から参拝者が押し寄せた。四月十七日には、前夜から通夜堂にこもった青年訓練所教官の和下田亀秀らが所長の祈りに立ち会い、二丈五、六尺もの白い大蛇が二、三分水上に姿を見せた。迷信を笑っていた和下田も、確かに見たと新聞記者に語った。

原典より

* 平山婆 (224)* 寄席の没落 (226)* 劇場売店の怪異 (229)* 金の義歯 (230)* 隱形術 (232)* 被服廠で死んだ友人 (232)* 蛇屋の娘の物狂い (233)*…—— 日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫・1938年(昭和13年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫・1938年(昭和13年))

『日本怪談実話』は、田中貢太郎が昭和十三年に著した実話怪談集を河出文庫に収めたものである。明治以降に著者が聞き集めた怪異を報告調の短文で綴り、戦地の霊験や戦死者の知らせ、狐狸・天狗・海坊主、トンネルや自動車に現れる女、幽霊写真、狐狗狸などを扱う。元本は改造社刊の『新怪談集(実話篇)』で、冕言に始まって二百を超える小話を並べ、巻末に川奈まり子の解説を付す。

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