赤芝の小正月の道祖神祭と婿の胴上げ
どんな伝承か
山梨の道祖神は、峡東では丸石、峡北では祠の付いた双体像が多く、男根をかたどったものも少なくない。丸石を用いるのは県内の道祖神塚の特色とされる。東山梨郡西保村の赤芝では小正月の祭が県内一と言われるほど盛大だった。子どもが材木や酒代を集め、青年は道祖神塚に松で男女の性器をかたどった御仮屋を作る。十四日の夜に道祖神の霊を乗り移らせた獅子のおかぐら一行は、翌日その年に縁組のあった家を回って舞い、婿は塚で胴上げされる。十七日の夜には御仮屋も神輿も焼くドンドン焼が行われた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)
『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。