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夜通いの嫁を守った一匹の山犬

所在地山梨県山梨市歌田(称名院)
年代伝承(口承)
登場長谷川源之丞、屋敷の所有者
出典日本伝説大系 第5巻

どんな伝承か

歌田の称名院の地は、寺が日川端から移る前は長谷川源之丞という者の屋敷であったという。その娘は川田村へ嫁いだが、事情があって一時実家に戻っていたところ、婚家の夫が大患いだと聞いた。公然と行くことはできず、思案の末、夜ごとひそかに通うと決めた。当時、甲府方面へ出るには村西の舞台耕地から重川の土橋を渡り、大野の南へ抜けねばならない。人里離れた夜道を一年あまり通いつづけたが、一匹の山犬がどこからか現れ、いつも陰になって前後を守り、送り迎えをしたので何事もなかったと伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第5巻』は、叢書「日本伝説大系」の一巻をなす伝説資料集である。埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の伝説を扱い、二つの太陽、蹴裂明神、ダイダラボッチ、平将門、源頼朝、豪徳寺の招き猫、黒塚、山の背競べ、親捨てなどの話ごとに、口承を重んじて選んだ例話を掲げる。各項は例話に〔類話〕〔文献〕〔参考〕を添え、類話は伝承地ごとに梗概で示し、文献は近世以後の史料を原文で抄出し、柳田・高木の分類による話型名を併記する。

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