猿が桜を折る末娘の親孝行
どんな伝承か
梁川の昔語り「末娘の親孝行」では、猿が花を折って持ってくる。西日本ではその花は藤の花であるのに、梁川の話の多くは桜の花であった。節句で母親が里帰りをするちょうどそのころ、梁川の桜が美しく咲くからだと原典は説く。半田沼の赤べこと結びついた話も、猿婿入の型と同じになったものは昔語りに入れられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
梁川町史12(民俗編2 口伝え)――伝説(遠藤庄治・梁川町史)
『梁川町史12(民俗編2 口伝え)――伝説』は、梁川町史の口伝え篇に収められた、遠藤庄治による梁川の伝説の解説である。信達平野と阿武隈川を背景に、だいとく坊の巨人伝説、雷神や龍蛇神の話、川から現れる地蔵や観音、弘法伝説、うなぎや大入道の妖怪譚などを、町内の伝説を地区名と番号で引きながら論じる。「聖なる水の伝説」「伝説の描く梁川」「伝説と昔話と生活」の三節からなり、終節で昔話との違いと口伝え篇の編み方を述べる。