勤め人がむじなに化かされ川気分
どんな伝承か
高砂町あたりの農家からも東京の会社へ通勤する者が出はじめたころのことである。そんな勤め人の一人が、ある夜、酒を一杯やって帰りが遅くなったとき、むじなに化かされ、「おお深い、おお深い」と言いながら田んぼの中を歩いていたことがあった。酔いざましに、きれいな深い川へでも入ったつもりだったらしい。草加市高砂二丁目の、明治三十九年生まれの話者が語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史・自治体史(民俗))
『草加市史 民俗編』所収の伝説。埼玉県草加市に伝わる地名・塚・神社・地蔵・狐狸の伝説を採録する。