金毛九尾のキツネと言いふらされる
どんな伝承か
上田喜三郎(出口王仁三郎)の追放を企てていた足立正信は、静岡の稲荷講社に長沢雄楯を訪ね、「喜三郎にかかっている霊は金毛九尾の狐であり、駿河国からこの会を奪うために遣わされた者だ」と触れ回ったという。この後継者争いは結局喜三郎側の勝利に終わり、足立は翌月会を去って浜松へ向かったと伝わる。
原典より
足立は、静岡県まで出かけて長沢を訪れ、「喜三郎にかかっている霊は金毛九尾のキッネで、駿河国からこの会を奪うために遣わされた者だ」と触れまわったという。—— 出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年))
『出口王仁三郎』は、村上重良が昭和四十八年に著した大本教の指導者出口王仁三郎の評伝である。丹波穴太村の小作農の家に生まれた上田喜三郎の生い立ちと修行から、出口直との出会いと大本教の拡大、大正維新と不敬事件、『霊界物語』の口述や入蒙、昭和神聖会と大弾圧、法廷での闘い、晩年までをたどる。「故山の夢」「道の大本」「人類愛善」の三章に分けて叙述し、巻末に略年譜と参考文献を付す。