白石に流れ着いた姫と姫宮様
どんな伝承か
京の公家の姫が病を得て控舟で流され、白石の浦へ流れ着いたと伝える。姫は鳴山に落ち着き、村人はこれを親切にもてなした。姫は琵琶をかき鳴らして我が身の宿命を嘆き、石に法華経を書き写して祈ったが、やがて世を去った。村人は石塚を築いて霊を慰め、白石にも明治九年にお堂が建てられ、姫宮様としてまつられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。