神の浦の犬塚と海へ逃げた大蛇
どんな伝承か
薩摩の武士が犬を連れ、鉄砲を持って小豆島へ猟に渡った。神の浦で一休みして立とうとすると、犬が急に吠え立て、主人に噛みつかんばかりになったので、武士は怒って斬り捨てた。ところが見ると蛇が近づいてきて、武士の足の親指から呑み始める。武士は足に刀を当てて様子をうかがい、蛇が足を呑み込んだところで刀をはねると、大きな音を立てて蛇は大蛇の正体を現し、海へ逃げ去った。以来この付近の海からは蛇の骨が出るという。犬は祀られて犬塚となった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。