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小浜町富津の殿川といふ処の山に狸の穴が残ってゐる

所在地長崎県雲仙市富津殿川
年代昭和四年
登場楠木敏、採録者(伝説の島原)
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)
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どんな伝承か

長崎県、小浜町富津の殿川という処の山に狸の穴が残っている。ある時、この狸がよく人を化かすので、一人の若者が青松葉でこの穴をいぶした。するとその夜、家に帰って寝ていると、毬のようなものが床の上を転がってきてひどく喉を締めつけ、どうしても眠れない。用便に起きて戸口を出ようとすると、急に自分の身体が大きくなって戸口から出られず、あるいは戸口が小さくなるようにも見える。幾度試みても無益で、一晩中苦しんだ。翌日このことを話すと、狸に仇を打たれたのだというので、早速謝りに行くと、それから普通に眠れるようになったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・1980年代)

松谷みよ子『現代民話考 9 (木霊・蛇)』を小話単位で全406話収録。木霊(木の精・祟る木)や蛇にまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明402話・市区町村判明344話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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