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空を逆さまに運ばれていった人

所在地香川県高松市
年代不明
登場松平頼聰、体験者、伝承者、高松藩主(幼少時の目撃者)
出典幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵

どんな伝承か

文化年間のことらしい。讃岐の高松侯松平頼聰がまだ幼かったころ、ある日、侍臣数名とともに凧を揚げていた。すると空中七、八十間ほどの高さを、一人の人間が大の字の形に逆さまになり、叫喚しながら猛烈な速さで頭上を通り過ぎていくのを、一同で目撃した。その人間は着衣がまくれて顔を覆っていたが、足の色が白かった様子から、女らしく見えたという。

原典より

文化年間のことらしい、讃岐の高松侯松平頼聰の幼年のとき或る日侍臣數名で紙鳶を揚げて居るとき、空中七八十間の所を、人間が大の字型に逆まになって叫喚し乍ら急速力で頭上を通り過ぎたのを一同で見た。—— 幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談)

『幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵』は、岡田蒼溟による霊怪の事例集である。祟る石、出雲の瀧姫行者、神西湖の妖怪、但馬の抜け首、黄金の精、海の牛鬼、天狗などの怪異を、著者自身の見聞や知人の談話、古い文書からの移載によって集め、明治・大正期の出雲や松江周辺の事例を多く含む。項目によっては【解題】や註を添え、事例の後に「第二編」と附録の「天狗考」を続け、巻末の「解説の欄」で生霊・疫神・物体の飛来などを心霊研究の立場から論じる。

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