出征前に現れた叔父
どんな伝承か
下新井にある母の実家の叔父が、日露戦争で出征したときのこと。ある晩、その人の親か誰かが起きているときに、その叔父の姿をジョーグチのところに見た。「帰ってきたのか」と外へ飛び出してみたが、誰もいなかったという。そして、その叔父は戦死してしまった。日比田出身の大正二年生の男性が語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
所沢市史 民俗編(所沢市史)
『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。