生き霊の祟り
どんな伝承か
「生き霊恐ろしい、生き霊恐ろしい」とよく年寄りが言っていた。生き霊がたかると絶対に離れず、そうなると信心もだめ、医者もだめなのだという。だから人に対してあまり根性の悪いことを言うものではない。年寄りが嫁との仲がこじれ、「悔しいから、あんちくしょう、化けてやんぞ」などと言うことがよくあった。年寄りを泣かせるとそんなふうに生き霊にたかられ、また死んだあとでもその人が思いを出したがるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
所沢市史 民俗編(所沢市史)
『所沢市史 民俗編』は、所沢市の市史の民俗編から、第一二章「口頭伝承」の一部を収めたものである。ヘビや天狗・カッパ・雷獣の話に続けて、世間話の「不思議な話」としてカラス鳴き・人魂・死の予兆・夢・木の祟り・生き霊・幽霊騒ぎ・タクシーの幽霊などを、市内の話者からの聞き書きで記す。話ごとに題を立てて同じ題の話を番号で並べ、話者の性別などを添え、ホラ吹きやオトウカドンの話も続ける。