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千歳の川岸で踊る淫魔パウチ

所在地北海道千歳市
年代伝承(口承)
登場ウォビカン、パウチに誘われた千歳の酋長
出典講座日本風俗史別巻 妖異風俗

どんな伝承か

アイヌの信仰では、パウチという淫魔が天上のシュシュランベツ川のほとりに住み、男も女も裸で踊っているが、ときおり人間の村の背後の山野に現れては男女を誘って仲間に加え、踊りの群れを大きくしながら世界を巡るという。その頭目は若く美しい女である。千歳のある村の若く美貌の酋長ウォビカンが山から下りて来ると、川岸で大勢の男女が一糸まとわず踊っていた。群れから美しい女が進み出て近づいてきたので、これがパウチだと気づいた酋長は東に向かって神々に助けを求めた。女はそばに寄れず、両手を差し伸べて淫らな歌をうたったという。人が浮気をするのはパウチに取り憑かれるからだと考えられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)

『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。

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