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弾丸よけの神となった竜爪山の玉除ようかん

所在地静岡県静岡市葵区平山(穂積神社)
年代明治期以降
登場出征兵士、参詣者
出典幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶

どんな伝承か

日露戦争のさなか、全国の神社や寺で徴兵よけや弾丸よけの祈願がはやった。静岡の竜爪山大権現、すなわち穂積神社は、もとは山の神・雨乞いの神であり、猟師の神・鉄砲の神でもあったが、明治期以降は弾丸よけの神へと姿を変えた。発行したお札は日清戦争のときに一万三千三百四十八枚、日露戦争のときには二万四千百三十四枚にのぼったと伝わる。のちには社前の露店で、征露丸と好対照をなす「玉除ようかん」まで売り出されたという。

原典より

静岡の竜爪山大権現は山の神・雨乞いの神であるとともに、猟師の神・鉄砲の神でもあった。—— 幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶(川村邦光・1989年(平成元年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶(川村邦光・1989年(平成元年))

『幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶』は、川村邦光が近代日本の民衆の心性をたどった論考で、あとがきは一九八九年十二月の日付である。明治の「血税一揆」の流言、トラホームと〈迷信〉、狐憑きと精神医学、「脳病」「神経病」、座敷牢と精神病者監護法、芦原将軍の誇大妄想と出口なおの神がかり、祖先教と靖国による霊魂の管理を、新聞記事や民話、医学書、調査報告から読み解く。はじめにの後に三部と終章を置き、あとがきで結ぶ。

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