盗難よけの十二月十二日の札
どんな伝承か
大阪府中河内郡では、十二月十二日に「一二月一二日」と書いた札を出入口の戸に貼り、盗難よけとする習わしがある。奈良県の生駒地方でも、十二歳の子がこの日付を書いて貼ると悪魔が入ってこないといわれる。どちらも翌十三日に行われる煤払いとのかかわりが考えられると、民俗語彙の辞典に記されている。
原典より
大阪府中河内郡で一二月一二日と書いた札を当日に出入り戸に貼っておいて盗難よけにするのや、奈良県生駒地方でも一二歳の子が一二月一二日と書いて貼ると悪魔が入らぬというのは、…—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。