釜に化ける渕の主を斬った名刀
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
煙山村大字赤林の内に釜渕という部落がある。昔はそのあたりに大きな渕があり、大釜の形に化ける主が棲んでいた。主はいつも釜に化けて渕の岸に上がり昼寝をしていたが、そこは古い道筋にあたり通行人が多かった。あるとき広宮沢の金平が盛岡からの帰りに疲れてその辺で昼寝をしていると、渕の主の釜殿が怪力で彼を渕へ引き込もうとした。ところが腰に差していた脇差が名刀で、自ら鞘から抜け出て主と渡り合い、ついに仕留めてしまった。金平は物音で目を覚まし、その脇差を宝として大切にしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
種別から探す
矢巾町の伝承
広告枠(AdSense)