臍から金を出す子とヒョウトクの面
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どんな伝承か
奥州に伝わる竈の火焚き男、カマヲトコをめぐる報告である。陸前の登米、本吉、気仙、陸中の東磐井、江刺などでは、粘土や木で刻んだ円い眼で口を突き出した怪奇な面を竈前の柱に掛ける風習があり、その柱をカマヲトコ、面をヒョウトク、ショウトクなどと呼ぶ。由来はこう語られる。爺が山で見つけた穴に刈り溜めた柴を入れ尽くすと、穴から美しい女が出て礼を言い、館へ招いて醜い子供を与えた。その子の臍を火箸で突くと金の小粒が落ち、家は富んだ。欲深な婆が強く突いて子は死に、夢に現れて自分の顔に似た面を竈の柱に掛けよと教えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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奥州市の伝承
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