婚礼の座に届いた祝儀の生首
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どんな伝承か
文化年間のことである。水沢藩士大村祐三郎の一人娘は、同藩士北村秀二郎の次男秀雄の嫁になる筈だったが、大身の花井庄左衛門の三男松右衛門を婿に迎えることに話が変わり、北村家は一方的に破談とされた。婚礼の当日、秀雄の仲間たちが押しかけ、これはご祝儀ぞと風呂敷包みを解くと、中には自ら果てた北村秀雄の首があった。仲間は線香立と鉦を並べて通夜を営みはじめる。大村祐三郎は花嫁衣裳の娘を伴って奥座敷へ退き、しばらくして娘の生首を提げて戻り、これが祝儀のお返しだと言った。立ち去ろうとする一同の前に抜刀した松右衛門が立ちふさがり、秀雄の仲間を斬り棄てたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承
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