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父の仇を堤で討った藤代の孝子兄弟

所在地茨城県取手市藤代
年代伝承
登場長兵衛、助左衛門、忠吉、千葉周作、神田弥右衛門、殺された父・酒肴の小売り、隣村の無宿者・仇、仇を討った兄、兄弟が学んだ剣術の師、仇討を賞した領主
出典相馬伝説集

どんな伝承か

昔、藤代村の百姓長兵衛は酒や肴の小売りをしていた。ある日、隣村の無宿者助左衛門が店で酒を飲み、ささいなことから長兵衛を殺した。息子の忠吉と弟は父の横死を悲しみ、仇を深く恨んだ。刀の扱いも知らぬ二人は江戸へ出て千葉周作の門下に入り、剣術を学んだ。技を身につけると故郷に帰り、機会をうかがった。何も知らぬ助左衛門は相変わらず飲み歩いていたので、兄弟は藤代から帰る途中の流作地の堤の木陰で待ち伏せ、親の仇と名乗って左右から斬りかかった。忠吉が押され気味になったところで弟が肩先深く斬り込み、助左衛門は倒れた。兄弟は父の墓に報告し、村役人を通じて領主神田弥右衛門に届け出て、孝子の手本と賞されたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))

『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。

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