電話の願いも聞く夜泣き止めの氏神
どんな伝承か
加納新田の木村やすさんの家には、子どもの夜泣きをぴたりと治してくれるという氏神様が祭られている。あるとき、夜泣きの子を抱えて困っている近所の母親にこの氏神の話をしたが、まるで信じてもらえなかった。そこでその場から木村さんに電話をかけて頼んであげると、その晩から子どもの夜泣きがぴたりと止み、母親はたいそう驚いたという。電話で頼みを聞いてくれる神様はほかにいないだろう、と語り手は話している。
原典より
加納新田の木村やすさんの家に、夜泣きの子をビタリとなおすという、ありがたい氏神様が祭られている。—— 利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説(利根町(編)・利根町史)
『利根町史 第4巻(通史・民俗編)――民話と伝説』は、利根町が編んだ町史の一巻で、第一章を「民話と伝説」にあてる。町内を歩いて聞き集めた話と『北相馬郡志』などから引いた話を収め、大平権現や布川の地蔵の由来、バッソンの笑い話、大蛇・河童・むじなやキツネに化かされた話、押付新田の鶴殺し事件などを載せる。伝説と昔話に分けず文・布川・文間・東文間の地区ごとに節を立て、各話の題に伝承地を添え、話者名や方言の語釈を注記する。