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竈の杭が根づいた逆さ椿

所在地埼玉県北本市大字荒井中岡(三神椿)
年代天正年間(一五八〇年頃)
登場上杉謙信、松山城を攻めた際に陣を取った武将
出典北本市史 第6巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

荒井の字中岡の畑の中に小さな石が立っていて、五十年ほど前まではそこに大きな白椿があった。枝ぶりから、土地の人はこれを逆さ椿と呼んでいた。福島とうさんの持つ手帳には、字三神椿のこととして、天正のころ越後の上杉謙信が武蔵の松山城を攻めた際にここへ陣を取り、そのとき使った竈の杭の一本から新芽が吹いたと記されている。つまりこの椿は、地面に打ち込んだ杭が根づいたものと伝えられてきたのである。松山城攻めで炊き出しをした三つの竈の杭が根づいたという書き留めもある。また、上杉軍の馬がつながれていた場所だという家もあるという。

原典より

つまり、この三神椿は、地面に突き刺した棒杭が根着いたもの、と伝えられて来たのである。—— 北本市史 第6巻(民俗編)――伝説(北本市(編)・北本市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

北本市史 第6巻(民俗編)――伝説(北本市(編)・北本市史)

『北本市史 第6巻(民俗編)――伝説』は、北本市の市史民俗編のうち、第十一章「伝説・世間話・昔話・諺」の冒頭部分である。章の「はじめに」で四者の性格を説いたのち、第一節「伝説」に蒲桜・龍灯杉・一夜堤や多くの塚の伝承、送りオオカミ・河童・禁忌動物、おたきあげ・十日夜の由来など四十二項目を収める。多くの項目は見出しに石戸宿・高尾などの伝承地を添え、話者名や「埼玉県伝説集成」などの出典を▽で示す。(197字)

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