成田山に参らぬ取手の風習
どんな伝承か
成田山では将門調伏の護摩が焚かれたと伝わるため、取手市内には成田山に参拝しない人がいる。山門までは行ってもよいが、中に入って手を合わせてはいけないという。小堀の人が遺族会で成田山へ行った際、山門から入らずにいると、もう一人入らない人がおり、聞けば小文間の人であった。新町でも将門がいたからと参らず、将門は日秀の観音を守り本尊としたのだという。桔梗が将門を裏切ったとして、桔梗の花も、着物や皿の桔梗の柄も忌まれる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市が編んだ市史民俗編のうち、俗信の末尾と「伝説」の節を収めた部分である。市内各地区での聞き取り調査で集めた語りを話し言葉のまま書き起こし、一部は『取手町郷土史資料集』から抜粋して、将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐や化け猫、幽霊、タマセなどの話を収める。将門伝説を別格として先に置き、続いて市内各地の伝説、祟りのある田や山の話を並べる。