大黒様の耳たぶが大きいわけ
どんな伝承か
むかし、大黒様とお恵比須様は仲がよかった。お恵比須様は魚釣りが好きで毎日魚ばかり釣り、大黒様はこつこつ働いて金持ちだった。ある時、お恵比須様が大黒様の家へ金を借りに行くと、金が欲しければ一生懸命働けと言われた。腹を立てたお恵比須様は飛び上がって大黒様の耳を引っぱり、それから大黒様の耳たぶは膨れて延びたという。のちにお恵比須様は釣れた大きな鯛を持って行って仲直りし、大黒様は俵の上に乗って酒を受けたと語られる。
原典より
それから、大黒様の耳のほだれ(耳たぶ)がふくれて延びたんだって。—— 壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史)
『壬生町史 民俗編――伝説』は、壬生町史民俗編のうち昔話と伝説の章を収めたものである。町史編さんの調査で町内の古老から集めた昔話を方言を生かして再話し、話者名を添えて動物昔話・完形昔話・笑い話・世間話に分けて並べる。伝説は吉次の墓・親抱きの松・大御堂などを動植物・歴史上の人物・塚と渕・神仏・地名に分け、地元の伝承に『郷土誌』『壬生領史略』などの文献からの引用を交えて載せ、一部の話に解説を付す。