毎晩トウミを借りに来るキツネ
どんな伝承か
むかし、上田にオシゲさんという人がいた。その家へ毎晩、オシゲさん、水くれとこれ、唐箕貸してくろと言って、空の唐箕をがたがた鳴らす者があった。オシゲさんは恐ろしいので返事をしなかったという。オシゲさんの家の裏には鉄砲梨という木の実があったので、それを狐が取りに来ていたらしいと言われている。町内の七ツ石や上田では、狐が子を産んだとき穴に赤飯の握り飯を運んでやったとも伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史・自治体史(民俗))
『壬生町史 民俗編』第2節所収の伝説。栃木県壬生町に伝わる樹木・塚・渕・神社・地蔵・地名の伝説を採録する。