道玄の娘――赤城沼の主
どんな伝承か
赤城様を信仰して生まれた赤堀道玄の可愛い娘が、十七歳で赤城に行きたいと言い、止めても聞かず連れて行くと沼に入ったきり姿が消えた。四月八日だったので毎年その日に赤飯を重箱に入れ沼に浮かべるとスーッと沼の真中に渦を巻く。十七の娘は赤城に登るなという、小沼の主の伝説。
原典より
赤堀道玄の可愛いい娘、赤城様を信仰して生れたのであった。—— 大間々町の民俗――伝説・怪異(群馬県民俗調査報告書 第19集・群馬県民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大間々町の民俗――伝説・怪異(群馬県民俗調査報告書 第19集・群馬県民俗調査報告書)
『大間々町の民俗――伝説・怪異』は、群馬県民俗調査報告書の第十九集『大間々町の民俗』のうち、口頭伝承の部である。大間々町の神梅・桐原・塩原・小平などで聞き取った、赤堀道玄の娘や伊勢ころがし、腰掛石、念仏石などの伝説、スズメとツバメや猿婿、蛙と猿の餅競争などの昔話、狐の嫁入り・むじな・河童・人魂・山犬・あずきとぎの怪異を収める。伝説・昔話・怪異・命名・諺と方言の五つに分け、冒頭に調査者の所見を置き、話ごとに採集地を添える。