雨乞いの沼笠脱沼と水中の石鳥居
どんな伝承か
利根町立木にある笠脱沼は文間明神の御池と伝えられる。周囲は四町歩ほどだが、深さは何尋あるのか知る者がない。昔、大田羅神がこの地に来て笠を脱いで休んだところ、その跡がくぼんで沼になったと言い伝えられる。沼の北側には蓑掛けと呼ばれる古い大木がある。古くから日照りのときは神社に雨乞いをしてこの沼の水を汲むのが習わしで、沼の中には石の鳥居があり、その鳥居や蛇が姿を現せば必ず雨が降るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・1922年(大正11年))
『相馬伝説集』は、寺田狂花が著し、大正十一年二月の自序を付した下総相馬地方の伝説集である。北相馬郡の小文間・布川・取手・守谷などを中心に、平将門や一色宮内にまつわる伝承、寺社の縁起、城址や墓碑、相馬霊場の札所を記し、猿島郡・結城郡・東葛飾郡などの伝説にも及ぶ。巻頭に緒言と坂巻湖舟の序・自序を置き、「△」を付けた小項目を土地ごとに並べ、『相馬日記』『下総旧事考』などの記事を引き、相馬の俗信も書き留めている。