田渡風――蜘蛛の巣が救った門扉
どんな伝承か
茨城県常陸太田市の田渡村にある寿松院で、強風により山門の扉が遠く白羽の間沢まで吹き飛ばされた際、蜘蛛の巣に引っかかったために破損を免れたという伝説。その扉の一枚は現在も山門脇に保存されているとされている。
原典より
むかし、大風(台風)のために田渡村寿松院の門扉が白羽の間沢まで吹き飛ばされたが、蜘蛛の巣にひっかかって幸いこわれずにすんだ。—— 常陸太田市史 民俗編――伝説(常陸太田市(編)・常陸太田市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
常陸太田市史 民俗編――伝説(常陸太田市(編)・常陸太田市史)
『常陸太田市史 民俗編――伝説』は、常陸太田市の市史民俗編のうち、第五章「ことばの伝承」の伝説と昔ばなしの部分である。第一節「伝説」は市域の伝説を自然的伝説・社会的伝説・歴史的人物伝説・信仰的伝説の四つに分け、国見山・赤沼・源太郎狐・十王坂・舞鶴城・義家・親鸞・徳川光圀・真弓山の天狗などの話を記す。社会的伝説には地名のいわれや塚・城跡の伝承が多く、第二節「昔ばなし」は冒頭の三話だけを収める。