大蛇が棲むと伝わる難所ノーミのホウケ
どんな伝承か
旧河内村には、歩くのに危ない場所をさすホウケという地名がいくつも残る。四国の大歩危・小歩危と同じ言葉だという。口直海と中島のあいだにあるノーミのホウケもその一つで、急斜面が手取川に迫り、道は川面より百メートル以上も高い所を通っている。かつては白山へ登る者が行き交う白山街道で、今は勝山方面へ抜ける国道になった。冬は雪崩、雪のない季節でも転落の危険がつきまとう難所である。ここには大蛇が棲むという言い伝えや、牛首の十郎右エ門の伝説が結びついている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説(河内村(編)・河内村史)
『河内村史 下巻(民俗編)――白山麓の伝説』は、白山麓の河内村の村史の民俗編から、民話・伝説と故事を記した節を収めたものである。白山の千蛇ヶ池や富士山との背くらべ、高ボウケの大蛇、猿仏の名号、おひなの荒、天狗、菊酒、池の金山の伝説など、村と周辺に伝わる話を、白山関係の古文書や郡誌を引きながら記す。第三節「民話 伝説」、第四節「故事 伝説」、第五節「伝説」に分け、話ごとに題を立てて由来や現地のようすを添えている。