左甚五郎作と伝わる西往寺の龍と獅子
どんな伝承か
瀬崎町の西往寺は、元和六年の創建と伝わる古い寺である。昭和四十九年に建て直された本堂では、内陣と外陣を仕切る白壁に龍と獅子の彫刻がはめこまれており、江戸時代の名工左甚五郎の作と言い伝えられている。いつ、どのようないきさつで彫られたのかは分からない。もとは寺の東隣にあった氷川神社の社殿を飾っていたが、その神社は明治の末に廃され、跡地はいまでは宅地や畑になっている。彫刻は昭和三年八月にそっくり西往寺へ移され、やがて新しい本堂を飾ることになった。
原典より
この彫刻は江戸時代の名工左甚五郎の作と伝えられている。—— 草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
草加市史 民俗編――伝説(草加市(編)・草加市史)
『草加市史 民俗編――伝説』は、草加市史民俗編のうち「二 伝説」の章である。地名起源・塚・神々・地蔵・薬師・観音・その他の神仏・旅の僧・動物と妖怪の九節で、柿木や青柳の地名の由来、毛長神社の御神体、疣地蔵や火あぶり地蔵、雨乞いの龍、むじな大尽などを、『新編武蔵風土記稿』や縁起碑、土地の伝えによって記す。第十節「世間話」は狐・むじな・狸・雷獣の聞き書きを集め、話ごとに町名と話者の頭文字・生年を添える。