炉に藁を焚くと来る不漁
どんな伝承か
文部省の迷信調査協議会が昭和二十一年に全国の小学校を通じて集めた慣習調査で、秋田県の漁村にあたる山本郡岩館小学校の区域から報告された俗信。炉に藁を焚くと不漁になるという。同書はこれを漁業に関するもののうち日の吉凶に関する第六十一例に置き、四と九の数字を嫌う北海道石狩、佛滅の日に漁具を新調しない京都府伊根、出漁中に蛇の話をすると大漁がない石川県七尾などと並べている。同書はこれら十一例を、禁忌のうち行為と言葉を規定するものとしてまとめている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和24年(1949))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信1―迷信の実態』(昭和二十四年)。戦後の文化国家建設を背景に、昭和二十一年から宇野圓空を委員長とし今野圓輔・森秀男・古畑正秋らの人文・自然科学者・迷信研究家が、全国の児童生徒・教師を通じて行った大規模な迷信実態調査の第一回報告。