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牛の喧嘩を止めて死んだ愚か婿

所在地長野県上伊那郡
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典長野県上伊那誌 第5巻 民俗篇――昔話・妖怪譚

どんな伝承か

愚かな婿が市から帰り、町の大通りで二人が喧嘩をしていたと妻に話した。妻は、見たのならなぜ止めなかったのか、喧嘩は止めるものだと諭した。二、三日後、婿は市で牛と牛が争っているのに出くわし、教えどおり近寄って喧嘩をやめてほしいと頼んだが、牛に人の言葉が通じるはずもない。二頭の間に割って入り制止しているうちに、角で突かれて死んでしまったという、一つ覚えの愚か婿の話。

原典より

すると婿様は、二牛の中に立って、「止めよ。」と制する中に、牛の角に突かれて死にました。—— 長野県上伊那誌 第5巻 民俗篇――昔話・妖怪譚(上伊那誌編纂会・長野県上伊那誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県上伊那誌 第5巻 民俗篇――昔話・妖怪譚(上伊那誌編纂会・長野県上伊那誌)

『長野県上伊那誌 第5巻 民俗篇――昔話・妖怪譚』は、郡誌の第十章第一節「昔話 附妖怪譚」の冒頭部分を収める。序は、明治四十年の上伊那校長会の調査、荒井源司・宮下豊秀・有賀喜左衛門の採録、雑誌の所収分から百八十話を選んだと述べ、関敬吾編『日本昔話集成』に従う分類一覧に狐火・山姥・天狗などの妖怪譚の題も挙げる。本文は校長会報告の七話と伊那市手良で採られた五話の計十二話で、狐と狸の話、かちかち山、食わず女房、光前寺の犬の猿神退治などを含む。

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