心洞寺に眠る木部姫の位牌
どんな伝承か
木部姫は木部城主の奥方で、箕輪城主の娘であったという。神流川の合戦に夫方が敗れたのち、榛名湖へ身を投げたと伝えられる。木部町の心洞寺の境内には木部様を祀る石宮があり、四月一日を木部様の祭日として町ぐるみで営んできた。寺には夫婦の位牌が納められ、全清院殿心洞芳伝居士と龍体院殿天生證真大姉の戒名、文正元年十一月に当山を建てた旨、天正十年三月十一日に世を去った旨が記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第4巻』は、日本の伝説を話型ごとに集成した叢書『日本伝説大系』の一冊である。茨城・栃木・群馬の三県に伝わる伝説を、男体・赤城の神争いや榛名湖の入水譚、平将門・源義家・親鸞・弘法大師などの事跡、河童・竜宮・長者・石・姥捨・九十九谷などの話型ごとに収める。各項は代表となる伝承地の話を掲げ、〔類話〕に各地の聞き書きを伝承者名や出典とともに並べ、〔文献〕に縁起・地誌などの古記録を抄出し、柳田・高木による話型名を添える。