慈照院に入定した照海上人
どんな伝承か
照海上人は、自らの失火で寺を焼いた責めを負い、木の実だけを口にする暮らしに入った。山田川のほとりの景万山に座して念仏を唱え、修行を重ねたという。享保九年、上人は慈照院の境内に穴を掘らせ、そこで入定することを決めた。多くの村人が見守るなか、竹筒を空気孔として残したまま土がかぶせられ、上人は鈴を鳴らしながら息を引き取ったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第4巻』は、日本の伝説を話型ごとに集成した叢書『日本伝説大系』の一冊である。茨城・栃木・群馬の三県に伝わる伝説を、男体・赤城の神争いや榛名湖の入水譚、平将門・源義家・親鸞・弘法大師などの事跡、河童・竜宮・長者・石・姥捨・九十九谷などの話型ごとに収める。各項は代表となる伝承地の話を掲げ、〔類話〕に各地の聞き書きを伝承者名や出典とともに並べ、〔文献〕に縁起・地誌などの古記録を抄出し、柳田・高木による話型名を添える。