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鬼ヶ臼で人を搗いた海神

所在地香川県三豊市(鬼ヶ臼)
年代伝承(口承)
登場海神、男女二神、力の神
出典日本伝説大系 第12巻

どんな伝承か

三豊郡高瀬町に伝わる。争いをやめない里人に怒った海神が里を海水で満たし、鬼ヶ臼の山頂に降りて岩の上に臼を据え、悪心のある者を捕らえては搗き続けた。七十八日ののち男女二神が雲上から現れて諫めると、海神は自分の翼馬と相手の使いの神とで麓の岩まで競走し、負ければやめると言う。女神が連れてきた使いは赤い太った赤子の姿をした力の神で、翼馬に先んじて岩に小さな足跡を残した。敗れた海神は西の海へ去り竜になったと伝え、里人は人を搗いた海神を鬼と罵ってその地を鬼ヶ臼と呼んだ。山頂には今も高さ二メートルほどの大岩が立つという。

原典より

<高木——「竜尾男鹿の神軍」 柳田——「鬼石」>昔、音田に住んでいた人は、山田に を作ったり、野山で兎や小鳥をとったり、また、木の皮のすじや藁や獣の皮でいろいろな物を作ったりして、のどかな暮らしをしていた。—— 日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。

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