千足の河上神社と胡瓜の禁忌
どんな伝承か
千足のお天王さんと呼ばれる河上神社は、疫病を除ける神とされる。夏祭にあたる六月十五日には胡瓜を口にしてはならない禁忌があり、これは祭神が戦に敗れたとき、胡瓜を植えた畑の垣の内に身を隠して助かったからだと伝える。それゆえ祭の日に禁を破って胡瓜を食べると、夏やみをすると言い伝えられてきた。
原典より
<高木——「事代主命」>千足のお天王さん(河上神社)は、疫病除けの神様。—— 日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。