岡内の弥十郎家に伝わる資盛の遺品
どんな伝承か
香美郡物部村の岡内には、小松資盛卿の子孫と称する弥十郎の家がある。この家には、資盛がこの地へ落ちてきたとき携えてきたという達磨の面像一幅が伝えられ、その裏には小松氏の系図が書き付けられている。ほかに絹地の極彩色による十六善神の画像もあり、これも資盛の代から伝わるものだというが、筆致はいかにも古い唐筆と見える。当郷の小松氏はみなこの弥十郎の家から分かれた枝葉であるといい、家には胴輪一つと古文書五通が納められていると『南路志』は記す。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。