中山世鑑が記す森の川の羽衣
どんな伝承か
『中山世鑑』が記す察度王の出自。浦添間切謝那村の奥間大親は貧しく妻を得られずにいたが、田からの帰りに森の川で沐浴する美しい女を見て、天女だと察し衣を草むらに隠した。衣を失って泣く女を草庵へ連れ帰り、探すふりをして櫃に納め蔵の稲の下に隠す。夫婦となって十年余、女子と男子が生まれた。姉が歌った子守唄で在処を知った母は衣を着て天へ上り、三度は舞い戻ったがついに帰らなかった。残された男子は勝連按司の娘に望まれて婿となり、庭の石が黄金と知れて富み、鉄を買い集めて人々に与え、浦添按司から中山王に推されたと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。