義貞が兜を掛けた八幡社の松
どんな伝承か
元弘三年五月、新田義貞がこの八幡社に戦勝を祈願した折、境内の松に兜を掛けたと伝え、その木を兜掛松という。同じ名の松は福岡県糸島郡周船寺村女原にもあり、そちらは豊臣秀吉が朝鮮への出兵の途中で陣中の者を休ませたとき、陣笠を松に掛けたことに由来すると伝える。
原典より
八幡社の境内にあり、元弘三年五月義貞が當社に祈願したとき、兜をかけた松といふ。—— 日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。