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押し舟に乗りたがる沖の花の女

所在地高知県須崎市浦ノ内
年代現代
登場—
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

浦ノ内の人が宇佐へ商売に来て、押し舟で夜遅く帰る途中、沖の花という所で美しい女に呼び止められ、横浪の方へ帰るので乗せてほしいと頼まれた。乗せて横浪に着き、降りるよう声をかけると、女の姿は消えていた。狸のいたずらだと思ったという。日を置いてまた夜遅くに帰ると、同じ沖の花で女が呼び止める。今度は狸と承知で乗せ、横浪では舟を岸に着けず少し離れた所に止めて、着いたから降りてくれと言った。女は岸へ跳び移れずに海へどぼんと落ち、竿でこらしめてやると、それからは出なくなったそうだ。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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