奥野村に観音院という寺があり、そこには和尚の生まれか
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どんな伝承か
徳島県板野郡の奥野村にある観音院という寺に、住職の前生が狸の姿で存在していたとされている。この狸は聡明で温順であり、寺と住職に献身的に仕えていた。住職の外出時は門まで見送り、帰宅時は出迎え、荷物があれば運ぶなど、常に忠誠を尽くした。狸が外出する際は住職に断りを入れ、帰宅後も報告するという礼儀正しさを備えていた。住職は狸を大切にし、好物を床下に用意していた。ある時、住職が不在中に寺が火事になりかけたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・1980年代)
松谷みよ子『現代民話考 9 (木霊・蛇)』を小話単位で全406話収録。木霊(木の精・祟る木)や蛇にまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明402話・市区町村判明344話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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