中野哲也の念写目撃と転向
どんな伝承か
物質科学主義を信じ、念写を手品だと嘲笑していた西桂村小学校訓導の中野哲也は、大正七年四月二十二日、同校教室で行われた念写実験に立会人として参加した。乾板の購入・保管に関わり、現像室で冷やかしながら見守るうち、「神通力」「孝」の文字が乾板上に明瞭に現れるのを目撃し、念写の事実を認めてそれまでの否定的な立場を改めたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代心霊現象之研究(エッチ・カーリントン・心霊研究・1924年(大正13年))
『現代心霊現象之研究』は、米国のエッチ・カーリントンが一九一九年に著した『現代心霊現象』の訳書で、訳者の序辞は大正十三年五月二十日付である。心霊現象と進化論・心理学・生物学・倫理学との関係を論じる部と、霊媒ユーサピアの回想、幽霊、心霊写真、心霊体の投影、霊的治療、憑きもの、エルバーフェルトの馬、植物の霊などを扱う部を収める。巻頭に福来友吉の序文と凡例、巻末に福来の念写実験の附録と水晶球凝視の実験報告を付す。