一九一三年の福来友吉東大追放
どんな伝承か
日本でオカルト、あるいは神秘とされる現象の科学的な研究に最初の一歩を刻んだのは、世界で初めて念写を見いだした福来友吉である。しかし当時の学界にはそれを受けとめる用意がなく、彼の研究はむしろ詐欺として退けられた。一九一三年、福来は東京大学を追われる。この一件を境に、日本では公的な機関でこの領域を研究する芽が摘まれてしまい、物質を扱う科学が隆盛する一方で、精神の科学は未開のまま取り残されることになった、と本書の編集者は総括している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
神秘オカルト小事典(バーナード・W・マーチン(著)/田中千代松(監修)/C&Fコミュニケーションズ・たま出版編集部(訳)・1983年(昭和58年))
『神秘オカルト小事典』は、バーナード・W・マーチンの原著をC&Fコミュニケーションズとたま出版編集部が訳し、田中千代松の監修で昭和五十八年に刊行した事典である。ヨーガ、占星術、錬金術、魔術、タロット、心霊研究、超心理学、UFOなど、神秘学と超常現象にかかわる用語を見出しに立て、英語の原語を添えて解説する。見出しは五十音順に並べて関連項目への参照を付し、巻頭に著者と監修者のことば、巻末に編集者のことばを置く。