遮光箱の異常発光に混じった室内光
どんな伝承か
当時もっとも活発だった研究室は、東京の電気通信大学にあった。金属工学の佐々木茂美教授とその同僚は、超能力を持つ少年少女を被験者として、念力や超感覚的知覚、金属および非金属の変形、ビデオカメラやシリコンフォトダイオードを用いた念写、さらに透視の実験を重ねていた。そのうちの一つでは、被験者である清田益章にとって居心地の悪い条件を与えると、遮光したケースの中に現れる異常な発光に室内照明の成分が混じることが示された。逆に落ち着ける条件では、その成分は含まれなかったという。ところが一九八〇年代の初め、報道が被験者たちの手品使用を指摘したため、研究室は公式の研究の中断を余儀なくされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
超心理学研究 第3巻第1号 ―特異現象に関する現代日本の研究グループ(小久保秀之・超心理学研究・1998年(平成10年))
『超心理学研究 第3巻第1号 ―特異現象に関する現代日本の研究グループ』は、小久保秀之が一九九八年の『超心理学研究』第三巻第一号に載せた英文の研究論文である。第二次世界大戦後の日本で特異現象を研究してきた学術的な集団の歩みを、ユリ・ゲラーの来日と中国の気功研究という二つの衝撃を境に三つの時代に分けてたどる。日本語の要旨を添え、超心理学や気功にかかわる学会・研究所・民間団体の沿革と成果を順に紹介し、巻末に参考文献と各団体の所在地を載せる。