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炭粕の地盛りが招いた一家の病

所在地東京都新宿区片町
年代大正
登場岡田一、体験者、伝承者、体験者・電気機械工
出典幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵

どんな伝承か

東京の四谷区片町に岡田一という電気機械工の青年が住んでいた。大正十二年一月に焼けた跡地を買って新築したのだが、入口の右手が一坪ほど低かったので、近所の湯屋から石炭の焚き粕をもらって地盛りをした。移り住んでからは子供も妻も母も代わる代わる病み、病人の絶える日がない。八月に母が伊賀町の伏見稲荷の支教会で伺いを立てると、乾の方角から運んだ普通でない土に邪気が集まって祟っていると告げられた。母は地盛りなど知らぬと言ったが、息子に確かめると事実で、磁石を立てると湯屋はまさに乾に当たっていた。

原典より

東京の四谷區片町に岡田一と云ふ電氣機械工をしてゐる青年がある。—— 幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談)

『幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵』は、岡田蒼溟による霊怪の事例集である。祟る石、出雲の瀧姫行者、神西湖の妖怪、但馬の抜け首、黄金の精、海の牛鬼、天狗などの怪異を、著者自身の見聞や知人の談話、古い文書からの移載によって集め、明治・大正期の出雲や松江周辺の事例を多く含む。項目によっては【解題】や註を添え、事例の後に「第二編」と附録の「天狗考」を続け、巻末の「解説の欄」で生霊・疫神・物体の飛来などを心霊研究の立場から論じる。

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