トップ群馬県の伝承中之条町

今から十年ぐらい前の話になるが、高山村でバスの運転手

所在地群馬県吾妻郡中之条町大字平
年代現代
登場斎藤文治、長妻治男、生方孝子、記録者
出典現代民話考 ― 偽汽車
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どんな伝承か

群馬県吾妻郡中之条町での話である。今から十年ほど前、高山村でバスの運転手をしていた人が、夜、雨のしょぼしょぼ降る中を傘をさして待っていた祖母のような老女を乗せた。行き先は平だという。平まで来ても降りる様子がないので「降りとくれ」と振り向くと誰もおらず、座っていた所の座席がしっぽりと濡れていた。お化けを乗せたという評判が立ち、三、四カ月ほど過ぎた雨の夜、今度は若い女がやはり平までと言って乗ったが、平に着くと姿が消えて座席の跡が濡れていた。二度も遭ったその運転手はとうとう寝込んでしまったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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乗り物の怪異消える乗客濡れた座席

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