小山朝政の眼病を治した薬師如来
どんな伝承か
鎌倉幕府に仕えた武将の小山判官朝政が、鎌倉から領国の下野へ帰る途中で柏原を通りかかった。朝政は眼の病に苦しんでいたが、仏のお告げを受けて林の中の窪地を掘ると、土中から薬師如来の像が現れ、その下から清水が湧き出した。この水で両眼を洗うとたちまち眼病が癒えたので、朝政は喜んで堂舎を建て、像を納めた。以後この清水は薬師さまの清水として霊験があると評判になり、眼を患う人々で賑わったという。小山判官が最初に堂を建てたことから、この堂は小山坊と号するようになった。
原典より
鎌倉幕府に仕える武将で小山判官朝政公という人が、鎌倉から領国である下野の国(栃木県)に帰る途中のこと、柏原の地を通りかかった。—— 狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当))
『狭山市史 民俗編』は、狭山市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその「五 伝説・昔話・世間話」の部分が収められている。堀兼・入間・奥富・柏原・水富・入間川の各地区で古老の座談会と個別の聞き取りによって集めた話を、話者の地区・名・生年を添えて載せ、不老川や堀兼の井、影隠地蔵、キツネ、豪商綿貫家の話などを含む。伝説は水・動物・植物・地名・人物・塚・神仏・地蔵・妖怪変化など十項に分け、話ごとに[解説]を付す。