子供好きの男が自ら造った増益地蔵
どんな伝承か
上奥富の瑞光寺の境内には、増益地蔵とも子育て地蔵とも呼ばれる立派な地蔵尊がある。昔、上奥富に、よく働くがどこか風変わりな男がいた。とりわけ子供をかわいがり、親が子をいじめているのを見ると、その親を厳しく叱ったという。この男が自分の死を予感して自ら建てたのがこの地蔵で、子供の夜泣きに霊験あらたかとされ、願かけに訪れる人が絶えない。
原典より
増益地蔵とも子育て地蔵とも呼ばれるりっぱな地蔵尊が瑞光寺の境内にある。—— 狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当))
『狭山市史 民俗編』は、狭山市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその「五 伝説・昔話・世間話」の部分が収められている。堀兼・入間・奥富・柏原・水富・入間川の各地区で古老の座談会と個別の聞き取りによって集めた話を、話者の地区・名・生年を添えて載せ、不老川や堀兼の井、影隠地蔵、キツネ、豪商綿貫家の話などを含む。伝説は水・動物・植物・地名・人物・塚・神仏・地蔵・妖怪変化など十項に分け、話ごとに[解説]を付す。