中町の岩の地蔵様
どんな伝承か
中町の公民館の北側に、明治のころ中国から持って来たという「ホルトの木」があり、その下に岩が二つ立っている。大岩は高さ一・〇二メートル、小岩は九四センチメートルで、幅はそれぞれ一・三メートルと六三センチメートルである。この岩は昔、現地から少し西側の道端にあったのを移したもので、「子育て地蔵」として祭られ、七月二十三日には万灯をともしてにぎやかに祭りが行われる。子供が元気に育つようにと、ここの石を持ち帰り、お礼に川の小石を二個拾って返す習わしがある。またこの小石でイボをこすると疣がなくなるといわれている。
原典より
子供が元気に育つように、ここの石を持って帰りお礼に川の小石を二個拾ってそれを返えします。—— 篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異(篠栗町(編)・篠栗町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異(篠栗町(編)・篠栗町誌)
『篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異』は、筑前の篠栗町の町誌民俗編から伝説の章を収めた部分である。鉾立山の玉依姫、若杉山の岩にまつわる弘法大師や鬼の伝承、薬師・地蔵・観音の霊験、平家岩や古井戸の言い伝えを番号つきの項で並べ、『筑前国続風土記』などの地誌や説明板の文を引く。後半では狐に化かされた話や狐憑き、狸の法座、巷の笑い話、若杉山の白蛇と杵蛇、河童の話を、古老の語りを交えて記す。