岩見重太郎が修練した天狗岩
どんな伝承か
天狗岩は大字篠栗の字天狗岩にあり、百年近い杉の美林に囲まれている。高さ十メートルに及ぶものを含め大小数百の奇岩怪石が折り重なって岩山をなし、岩見重太郎が修練したという「重太郎天狗飛切りの岩」などの名が残る。岩の割れ目にはわずかに樫や檜が根を張る。頂には篠栗新四国八十八ヶ所の第六十三番札所として毘沙門天が祀られ、巡礼者は鉄の鎖を頼りに近くの小さな岩屋の石仏を巡拝する。頂上近くには天狗松と呼ばれる松の巨木がそびえ、国道二〇一号線の山側からも見上げられたが、戦後に松くい虫で枯れ、その跡には天狗の像が置かれている。
原典より
これらの巨岩の中には、岩見重太郎が練磨したといわれる「重太郎天狗飛切りの岩」などの名称が残されています。—— 篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異(篠栗町(編)・篠栗町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異(篠栗町(編)・篠栗町誌)
『篠栗町誌 民俗編――伝説・怪異』は、筑前の篠栗町の町誌民俗編から伝説の章を収めた部分である。鉾立山の玉依姫、若杉山の岩にまつわる弘法大師や鬼の伝承、薬師・地蔵・観音の霊験、平家岩や古井戸の言い伝えを番号つきの項で並べ、『筑前国続風土記』などの地誌や説明板の文を引く。後半では狐に化かされた話や狐憑き、狸の法座、巷の笑い話、若杉山の白蛇と杵蛇、河童の話を、古老の語りを交えて記す。